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総平均法

  ここでは同じ有価証券を違う価額で複数回購入した後、売却した場合の仕訳を考えます。

  1回目‐1,500株を800円で購入

  2回目‐2,500株を700円で購入

  1株750円で2,000株売却

  この売却時の仕訳を考えます。そのためには有価証券の原価を決めておく必要があります。ここで総平均法を使います。この方法では、購入総額÷購入株数、で原価を計算します。そのため購入単価は

  単価=(1,500×800+2,500×700)÷4,000=737.5円
売却分=2,000×737.5 =1,475,000円

  よって仕訳はこうなります。

(借)  現金預金   1,500,000   (貸)  売買目的有価証券   1,475,000
                       (貸)  有価証券売却益       25,000

貸付有価証券等

  ここでは有価証券を貸し付けたり、借入金などの担保として提供した場合の仕訳を考えます。ここは丸暗記するしかありません。(平成25年2月7日の試験範囲改定で貸付や差入は1級の範囲になりました。) 日)

  1つ目が有価証券を貸し付けた時の仕訳、2つ目が相手の仕訳です。

(借)  貸付有価証券   100,000   (貸)  売買目的有価証券   100,000

(借)  保管有価証券   100,000   (貸)  借入有価証券      100,000

  1つ目が有価証券を担保として提供した時の仕訳、2つ目が相手の仕訳です。

(借)  差入有価証券   100,000   (貸)  売買目的有価証券   100,000

(借)  保管有価証券   100,000   (貸)   預り有価証券      100,000

社債売買

 次は社債の売買です。社債は企業が資金調達のために発行する債権であり、満期になると償還され、額面金額を受け取れます。また年2回利息を受け取ることができます。社債は売れやすくするため、通常は額面より低い金額で発行されます。これを割引発行といいます。

  6月末日に3年後に償還される額面総額3,000,000の社債を額面金額100円につき、97円で購入。利率は年8%、3月と9月末日に半額ずつ支払い。

  この場合の仕訳はこうなります。

(借)  満期保有目的債権       2,910,000   (貸)  当座預金   2,970,000
(借)  有 価 証 券 利 息          60,000

 3月〜6月分の利息は購入先の取り分ですので、立て替え払いしておきます。この後、発行会社から半年分の利息を受け取ると、購入後に発生した分のみを受け取ったも同然となります。

(借)  当座預金   120,000   (貸)  有価証券利息   120,000

償却原価法

 購入者にとって額面金額と購入金額の差額は満期までの期間を通じて均等に発生する利息のようなものです。という訳で毎年、受取利息を計上し、 その分債権の帳簿価額を増額し、額面金額に近づけていきます。この収益の配分方法を償却原価法といいます。

(借)  満期保有目的債権   30,000   (貸)  有価証券利息   30,000


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