

定率法と生産高比例法
資産価値の減少を帳簿上で表現する減価償却の方法について3級では定額法が出てきました。新たに2級では 定率法と生産高比例法が出てきます。 定率法ではあらかじめ与えられた償却率を帳簿価額に掛けて減価償却費を求めます。例えば購入価額300,000、 償却率0.3、で減価償却を行うと、300,000×0.3、で90,000となります。2年目は210,000×0.3、で63,000、となります。定率法だと最初の方の償却額が大きくなりますので、商品価値の下落の早い資産に使います。
生産高比例法は車両や航空機、生産設備などに使われる方法です。走行可能距離10万kmで、帳簿価額2,000,000、残存価額10%とすると、今年1万km走行した車両の減価償却費は要償却額の10分の1の180,000となります。
除却
除却というのは使い終わった備品などを帳簿から消去することです。
購入価額100,000、減価償却累計額90,000、処分価値5,000、の備品を除却すると仕訳はこうなります。
備品を消去しますので貸方に記入、減価償却累計額を借方に記入、これで備品は現在価額になります。処分価値は貯蔵品とします。そして現在価額から処分価値を引いた額を除却損とします。廃棄したり処分価値がない場合は現在価額から処分価値を引いた額がそのまま除却損となります。
(借) 減価償却累計額 90,000 (貸) 備品 100,000
(借) 貯 蔵 品 5,000
(借) 除 却 損 5,000
保険
次は保険付きの建物や備品を火災や盗難で失った場合の仕訳です。建物の購入価額から減価償却累計額を引いた部分を未決算としておきます。これは損失になるかもしれない金額を一時的に記録しておく科目です。
(借) 減価償却累計額 5,500,000 (貸) 建物 10,000,000
(借) 未 決 算 4,500,000
審査の結果、保険金5,000,000を受け取れることになったら未収金という資産として計上します。損失より保険金の方が多ければ保険差益という収益、少なければ火災損失という費用を計上します。
(借) 未収金 5,000,000 (貸) 未 決 算 4,500,000
(貸) 保険差益 500,000
商品を盗まれた場合は仕入勘定を減らします。こうすれば売上原価からはずすことができます。商品60,000を盗まれ保険金50,000を受け取るとこうなります。
(借) 未 決 算 60,000 (貸) 仕 入 60,000
(借) 未 収 金 50,000 (貸) 未決算 60,000
(借) 盗難損失 10,000
建設仮勘定
建設仮勘定は建物の建設を依頼した会社に対し、工事中に支払った工事代金を記録するためのものです。前払金のようなものですので、仕訳も似たような感じになります。建物10,000,000の建設中に代金の半額を支払うとこうなります。
(借) 建設仮勘定 5,000,000 (貸) 現金預金 5,000,000
残額を支払い、建物が引き渡されたら建物勘定に振り替え、建設仮勘定を無くします。
(借)
建物 10,000,000 (貸) 現 金 預 金 5,000,000
(貸) 建設仮勘定 5,000,000
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