

売上割戻
このページでやることは仕訳は簡単ですが、科目の使い分けが面倒です。なので、仕訳より用語の意味に注意。まずは仕入割戻とそれを相手から見た売上割戻です。これは一定数量なり一定額以上の商品を買ってくれた相手に対するサービスで、代金の一部を免除するものです。仕入・売上代金の一部免除という位置付けになります。総額100,000の商品を仕入れ、5%の割戻を受けると互いの仕訳はこうなります。
(借) 買掛金 100,000 (貸) 現 金 95,000
(貸) 仕入割戻 5,000
(借) 現 金 950,000 (貸) 売掛金 100,000
(借) 売上割戻 5,000
売上割引
次は仕入割引とそれを相手から見た売上割引です。これは一定期間内や約束より早く掛代金を支払ったことによる利息の免除という位置付けになります。100万円を1年後に110万円にして返すという条件で借り、半年後に返したとしたら利息は半分にするべきです。それと同じことです。掛代金を早く支払ってもらったのに何もせず、銀行預金とすると預入から本来の支払期日までの利息分だけ儲かることになります。その儲けの還元とも言えます。
(借) 買掛金 100,000 (貸) 現 金 95,000
仕入割引 5,000
(借) 現 金 950,000 (貸) 売掛金 100,000
(借) 売上割引 5,000
売上値引
売上値引というのは商品の品不足、破損、汚れなどが判明したときに代金の一部を免除するものです。割戻と割引がサービスなのに対し、これは不手際の穴埋めになります。
(借) 買掛金 100,000 (貸) 現 金 95,000
仕入値引 5,000
(借) 現 金 950,000 (貸) 売掛金 100,000
(借) 売上値引 5,000
商品評価損と棚卸減耗
これらは帳簿上の商品数や価格と実際の有高と価格の差です。商品評価損は品質の低下や流行遅れによる価値の下落、棚卸減耗は運搬時のこぼれ、保管中の蒸発、紛失、盗難などで商品が減ることです。この二つは財務諸表問題の決算整理で必ず出てきますので、必ず覚えておきましょう。
600円 | 300個 | |
575円 | 290個 |
以上のデータだと商品評価損は値下がり幅の25円に実地棚卸高を掛けた7,250円、棚卸減耗は不足分の10個に帳簿棚卸価格を掛けた6,000円となります。商品評価損算出時に帳簿棚卸高を使うと棚卸減耗の分だけ、存在しない商品の評価損が出てきてしまいます。また棚卸減耗時に帳簿棚卸高の価格を使うと、棚卸減耗だけ知りたいのに評価損が混ざってしまいます。ちなみに仕訳はこうなります。費用計上すると共に、それぞれの分だけ繰越商品(帳簿棚卸高)を減らし、実態に合わせた上で期末棚卸高とします。
(借) 商品評価損 7,250 (貸) 繰越商品 13,250
(借) 棚卸減耗損 6,000
正解ならこの式が成立します。
帳簿棚卸高-実地棚卸高=商品評価損+棚卸減耗損
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