売上帳

　 現金出納帳も使用して、以下の取引を記入してみます。記入法は科目が変わるだけで仕入帳と同じです。

売上記録

6月3日に氷見(ひみ)商事へ商品15,000を掛けで売上げ。

6月6日に氷見商事から1,500返品。

6月9日に羽咋(はくい)商事へ商品20,000を掛けで売上げ。

6月13日に小浜(おばま)商事へ商品30,000を掛けで売上げ。

6月15日に氷見商事から売掛金13,500を現金で回収。

6月16日に曽爾(そに)商事へ商品10,000を現金で売上げ。

6月19日に羽咋商事へ商品25,000を掛けで売上げ。

6月20日に羽咋商事から売掛金20,000を現金で回収。

6月23日に小浜商事へ商品32,000を掛けで売上げ。

6月24日に浮気(ふけ)商事へ商品50,000を手形で売上げ。

6月27日に賤ヶ岳(しずがたけ)商事へ商品5,000を現金で売上げ。

6月29日に氷見(ひみ)商事へ商品28,000を掛けで売上げ。

6月29日に小浜商事から売掛金62,000を現金で回収。

　 記入方法は仕入帳と同じです。元丁欄は売掛金は合計転記、現金売上は現金出納帳から転記されるため、受取手形取引以外は×になります。

売上帳
日付	勘定科目	摘要	元丁	売掛金	諸口
6/03	売掛金	氷見	得1	15,000
6/06	売掛金	氷見(返品)	得1	1,500
6/09	売掛金	羽咋	得2	20,000
6/13	売掛金	小浜	得3	30,000
6/16	現金	曽爾	×		10,000
6/19	売掛金	羽咋	得2	25,000
6/23	売掛金	小浜	得3	32,000
6/24	受取手形	浮気	10		50,000
6/27	現金	賤ヶ岳	×		5,000
6/29	売掛金	氷見	得1	28,000
6/30		掛売上高	2	150,000	150,000
		総売上高	3		215,000
		売上戻高	2/3		1,000
		純売上高			214,000

　 次は総勘定元帳への転記です。これも仕入帳と同じようなものです。売上勘定と売掛金勘定へ売上帳から合計転記します。返品は両方の勘定の減少とします。現金売上は現金出納帳175,500に含まれていますので、売上帳から現金勘定へは転記しません。

現金(総勘定元帳1ページ)
日付	摘要	借方	日付	摘要	貸方
6/01	前月繰越	30,000
6/30	現金出納帳	175,500

売掛金(総勘定元帳2ページ)
日付	摘要	借方	日付	摘要	貸方
6/01	前月繰越	10,000	6/30	現金出納帳	95,500
6/30	売上帳	215,000	6/06	売上帳	1,500

売上(総勘定元帳3ページ)
日付	摘要	借方	日付	摘要	貸方
6/06	売上帳	1,500	6/30	売上帳	215,000

売上概要
科目	元丁	金額	科目	元丁	金額
掛売上高	2	150,000	売上	3	215,000
現金売上高	1	15,000
手形売上高	10	50,000
返品高	2/3	1,500

　 ではさらに得意先元帳にも転記します。科目名が社名になっていますが、これはその会社に対する売掛金を表します。氷見商事なら氷見商事に対する売掛金というわけです。
　 得意先元帳へは売掛金が増減する度に個別転記します。売掛金は資産ですので、増加時は借方、減少時は貸方に記入します。よって売上時は借方、回収時と返品時は貸方へ記入します。

氷見商事(得意先元帳1)
日付	摘要	借方	貸方
6/03	売上帳	15,000
6/06	売上帳		1,500
6/15	現金出納帳		13,500
6/29	売上帳	28,000

羽咋商事(得意先元帳2)
日付	摘要	借方	貸方
6/09	売上帳	20,000
6/19	売上帳	25,000
6/20	現金出納帳		20,000

小浜商事(得意先元帳3)
日付	摘要	借方	貸方
6/13	売上帳	30,000
6/23	売上帳	32,000
6/29	現金出納帳		62,000

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