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仕入帳

  仕入帳では買掛金は専用の欄、それ以外の決済手段は諸口とします。最後に掛仕入高と諸口を合計し、総仕入高とし、仕入戻高を差し引いて純仕入高を算出します。
  では以下の取引を記入してみます。ただし現金出納帳も使用しているとします。

取引記録
6月2日に秦野(はだの)商事から商品20,000を掛けで仕入れ。
6月6日に忍草(しぼくさ)商事から商品35,000を掛けで仕入れ。
6月7日に秦野商事へ買掛金20,000を現金で支払う。
6月8日に忍草(しぼくさ)商事へ商品1,000を返品。
6月17日に鹿嶺(かれい)商事から商品60,000を半額を現金、残額を掛けで仕入れ。
6月22日に神子元島(みこもとしま)商事から商品17,000を現金で仕入れ。
6月24日に忍草商事へ買掛金34,000を現金で支払う。
6月26日に常滑(とこなめ)商事から商品15,000を現金で仕入れ。
6月29日に各務原(かがみはら)商事から商品33,000を掛けで仕入れ。

  現金は現金出納帳から、買掛金は月末に合計転記するので、元帳欄には×を記入します。返品は仕入勘定と買掛金の減少となります。最後の掛仕入高、総仕入高、仕入戻高、純仕入高、の並びは語句穴埋めとして出題されてもいいよう覚えてください。

仕入帳
日付 勘定科目 摘要 元丁 買掛金 諸口
6/02 買掛金 秦野 仕1 20,000
6/06 買掛金 忍草 仕2 35,000
6/08 買掛金 忍草(返品) 仕2 1,000
6/17 現金 鹿嶺 × 30,000
買掛金 鹿嶺 × 30,000
6/22 現金 神子元島 × 17,000
6/26 現金 常滑 × 15,000
6/29 買掛金 各務原 × 33,000
6/30 掛仕入高 5 118,000 118,000
総仕入高 4 180,000
仕入戻高 4/5   1,000
純仕入高 179,000

  仕入勘定と買掛金勘定へ仕入帳から合計転記します。返品は両方の勘定の減少とします。現金仕入れは現金出納帳92,000に含まれていますので、仕入帳から現金勘定へは転記しません。

現金(総勘定元帳1ページ)
日付 摘要 借方 日付 摘要 貸方
6/01 前月繰越 30,000 6/30 現金出納帳 92,000

仕入(総勘定元帳4ページ)
日付 摘要 借方 日付 摘要 貸方
6/30 仕入帳 180,000 6/08 仕入帳 1,000

買掛金(総勘定元帳5ページ)
日付 摘要 借方 日付 摘要 貸方
6/30 仕入帳 1,000 6/01 前月繰越 15,000
6/30 現金出納帳 30,000 6/30 仕入帳 118,000

  転記すべき金額を整理するとこうなります。仕入概要の現金仕入高は出費概要の92,000、出費概要の仕入は仕入概要の180,000に含まれていますので、転記しません。

仕入概要
科目 元丁 金額 科目 元丁 金額
仕入 4 180,000 掛仕入高 5 118,000
現金仕入高 × 62,000
返品高 4/5 1,000

出費概要
科目 元丁 金額 科目 元丁 金額
買掛金 5 30,000 現金 1 92,000
仕入 × 62,000

  ではさらに仕入先元帳にも転記します。科目名が社名になっていますが、これはその会社に対する買掛金を表します。秦野商事なら秦野商事に対する買掛金というわけです。
  仕入先元帳へは買掛金が増減する度に個別転記します。買掛金は負債ですので、増加時は貸方、減少時は借方に記入します。よって仕入時は貸方、回収時と返品時は借方へ記入します。

秦野商事(仕入先元帳1)
日付 摘要 借方 貸方
6/02 仕入帳 20,000
6/07 現金出納帳 20,000
忍草商事(仕入先元帳2)
日付 摘要 借方 貸方
6/06 仕入帳 35,000
6/08 仕入帳 1,000
6/24 現金出納帳 34,000


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