くるま裏話


1級工簿・原価

総合原価計算2

仕損と減損2

工程別原価計算2

部門別原価計算2

標準原価計算2

連産品

配合・歩留差異

原価予測

全部原価計算の損益分岐点

直接標準原価計算差異分析

多種類製品のCVP分析

活動基準原価計算

差額原価収益

差額原価収益
問題集


ライフ・サイクル
コスティング


商業簿記索引工業簿記索引

連結原価の配賦

  1つの製造工程から多種類の製品が生産される場合、それらを連産品と呼びます。連産品の製造工程は、材料投入→加工→各製品分離→個別加工、となります。この製造工程の原価計算は2段階に分けて考えます。まず、連結原価を各製品に配賦します。連結原価とは、工程始点から分離点までに発生した原価のことです。配賦方法には物量基準と利益基準とがあります。

物量基準

  物量基準では、総生産量に占める割合=配賦割合、とします。製品の価値に大きな差がない場合に使うと良いです。
  例えば、製品Aへの配賦額は、

2,109,240÷(700+600+500)×700=820,260

  となります。1kg辺りだと約1,172円となります。同じように計算すると、製品Bは1kg辺り約1,172円、製品Cは1kg辺り約1,172、となります。

連結原価=2,109,240
製品名販売価格生産量個別加工費個別販売費
製品A2,000700kg2000
製品B2,500600kg300100
製品C3,000500kg400200

利益基準

  利益基準では、連結原価を無視した場合に製品1単位が生み出す利益と生産量を掛けた値を配賦基準とします。利益獲得能力に応じて配賦しようということです。利益額は、販売価格から個別加工費と個別販売費を差し引いて算出します。
  例えば、製品Aへの配賦額は、

2,109,240÷(700×1800+600×2100+500×2400)×700×1800=714,420

  となります。1kg辺りだと約1,021円となります。同じように計算すると、製品Bは1kg辺り約1,191円、製品Cは1kg辺り約1,361、となります。

連結原価=2,109,240
製品名販売価格生産量個別加工費個別販売費
製品A2,000700kg2000
製品B2,500600kg300100
製品C3,000500kg400200


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