

修正パーシャル・プラン
通常のパーシャル・プランでは、仕掛品勘定の当期投入原価を実際価格×実際消費量、仕掛品と完成品を標準原価で計算します。すると、原価差異という差額が発生します。この差異計算には生産性向上のために、製造現場の不手際を洗い出すという目的があります。確かに、材料消費量差異、作業時間差異、能率差異、といった材料や時間の消費量差異は不手際に起因し、製造現場の責任です。しかし材料価格差異、賃率差異、は購買部や人事上の問題であり、製造現場の責任にするのは、不適切です。
その問題点を克服したのが、、修正パーシャル・プランです。修正パーシャル・プランでは当期投入原価の材料費と労務費を標準価格×実際消費量、と計算し、価格差異を切り離します。
では、以下の条件だと仕掛品勘定と各差異はどうなるでしょう。材料価格差異、賃率差異は計算しますが、仕掛品勘定には入りません。
仕損有りの修正パーシャル・プラン
標準原価計算では、製造工程で発生する不可避の仕損費や減損費は製造費用として標準原価に組み込みます。それには2通りの方法があります。
標準原価カードが材料費(7個×1000円)、労務費が(5時間×1200円)、製造間接費(5時間×1500円)、工程終点で2%が仕損となるとします。1つ目の方法では、材料費(7.14個×1000円)、労務費(5.1時間×1200円)、製造間接費が(5.1時間×1500円)、というように正常仕損で浪費される経営資源を標準消費量に加えます。これは度外視法に相当します。2つ目の方法では、材料費(7個×1000円)、労務費(5時間×1200円)、製造間接費(5時間×1500円)、正常仕損費(420円)、というように正常仕損費を明記して、仕損が発生しなかった場合の標準原価に加えます。これは非度外視法に相当します。
では、以下の条件だと仕掛品勘定と各差異はどうなるでしょう。標準原価カードは度外視法に相当する方法で記載されています。
ロット生産(修正パーシャル・プラン)
ロット生産というのは1度に10個ずつ、100個ずつというように製品を一定個数ずつ生産する生産法です。この一定個数を1ロットと呼びます。ロットはグループやセットと置き換えて考えてもいいです。ロット生産は需要が、大量生産できるほどはないが、建造物のように1ずつ製造するほど少なくもない製品に適用されます。原価計算でいえば、総合原価計算と個別原価計算の中間となります。
では、以下の条件だと仕掛品勘定と各差異はどうなるでしょう。標準原価カードは度外視法に相当する方法で記載されています。注意すべきなのは、ロット単位の変更後。そのまま生産データを使用すると生産量が2倍になってしまいます。