くるま裏話


1級商業簿記

総合原価計算2

仕損と減損2

工程別原価計算2

部門別原価計算2

標準原価計算2

連産品

差異分析2

原価と利益の予測

売上高差異分析

直接原価計算2

活動基準原価計算

業務的意思決定

業務的意思決定2

ライフ・サイクル
コスティング


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材料途中投入(平均法)

  次の純粋先入先出法だけでは寂しいので、こんな問題を。2級の問題では仕掛品も完成品も1個=1単位でした。しかしこの問題では材料途中投入後は、1kg=1単位から2kg=1単位に変わります。

材料費(A)1kgに対し、材料(B)kg投入
月初仕掛品材料費(A) 月初仕掛品加工費 当月材料費(A)
当月材料費(B) 材料(B)投入進捗率(小数)
当月加工費 当月完成量kg
月末仕掛品量kg 月末進捗率(小数)

材料途中投入(先入先出法)

材料(A)kgに対し、材料(B)投入 月初仕掛品kg 月初仕掛品進捗率(小数) 当月完成kg 月末仕掛品kg 月末進捗率(小数) 月初仕掛品材料費(A) 月初仕掛品材料費(B) 月初仕掛品加工費 当月材料費(A) 当月材料費(B) 材料(B)投入進捗率(小数) 当月加工費


純粋先入先出法

  2級の先入先出法は修正先入先出法とも呼ばれ、月初仕掛品→当月投入分、という順序で製造が行われたと仮定しています。完成品には、月初仕掛品→完成品、当月投入→完成品、となったものの2種類が存在しますが、修正先入先出法はこの二つを区別せずに計算し、まとめて完成品原価としています。純粋先入先出法では、2種類の完成品の原価を別々に求めることができます。

月初仕掛品数 月初仕掛品進捗率(小数) 月初仕掛品材料費 月初仕掛品加工費
当月材料費 当月加工費 当月完成数
月末仕掛品数 月末進捗率(小数)

  計算方法ですが、まず月末仕掛品原価は修正先入先出法と同じです。
  月初仕掛品→完成品、となったものの材料費は月初仕掛品材料費そのままとなります。加工費はまず加工進捗度を考慮して求めた当月投入量700を求めます。当月加工費を当月投入量700で割ると1単位当たりの加工費が出てきます。月初仕掛品はあと6割加工されるので、200の6割の120を掛ければ月初仕掛品を完成させるのに消費された当月加工費が求められます。これに月初仕掛品加工費を足したものが、月初仕掛品→完成品、となった製品の加工費となります。
  当月投入→完成品、となった製品の原価ですが、こうなったものの個数は680−200、で480となります。材料費は当月材料費を当月投入量680で割って480を掛けて求めます。加工費は当月加工費を加工進捗度を考慮して求めた当月投入量700で割って480を掛けて求めます。


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