

直接費と間接費
製品の製造原価は材料費、労務費、経費、に分けることができますが、さらにそれぞれの原価要素は直接費と間接費に分けられます。ある費用がどちらになるかは、その費用がどの製品の原価になったかが正確に把握できるかで決まります。どの製品の原価になったか分かるなら直接費、はっきりしないなら間接費となります。間接費は全て製造間接費としてまとめ、何らかの基準で各製品の原価に配分されます。
直接材料費と間接材料費
直接材料費となるのは自動車における鋼板など主材料、他社から購入し、取り付ける買入部品です。鋼板をどの車種にどれだけ使ったかは把握可能ですし、どの車種にどのタイヤやヘッドランプをどれだけ取り付けたかもはっきり分かります。
間接材料費となるのは塗料や接着剤、機械の潤滑油です。これらはどの車種にどれだけ使用したか細かく管理するのは面倒です。なので工程全体の消費量を計測したほうが良いです。
直接労務費と間接労務費
直接労務費は実際に加工工程に立ち、加工作業を行う作業員である直接工の給与です。
間接労務費は保守管理にあたる間接工や工場の清掃員、事務員の給与です。
直接経費と間接経費
直接経費は外注加工賃と特許料です。外注加工賃とは他社に加工を委託し、代金として支払った費用のことです。これはどの製品にいくらかかったか分かるので、直接費となります。特許料は他社が開発した技術などを利用する際に支払う費用です。これも製品別に支払額が把握できるので、直接費となります。
間接経費は電力料金や機械の減価償却費、などですが、これが間接経費というより、直接経費以外の経費全てと言った方が良いかもしれません。経費自体、材料費と労務費以外の全ての費用と言えますので、間接経費は材料費、労務費、直接経費以外の全ての費用と言えます。
製造間接費
間接材料費、間接労務費、間接経費はまとめて製造間接費に計上されます。そして何らかの基準で各製品に配分されます。配分方法は後の項目でやりますが、例えば直接材料費を基準にする方法があります。製品Aの直接材料費が全体の60%、製品Bが40%なら製品Aに製造間接費の60%、製品Bに40%を負担させます。