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2級工業簿記

工業簿記と原価計算

原価の構成要素

仕訳と勘定記入

個別原価計算

総合原価計算

部門別原価計算

工程別・組別・等級別

仕損と減損

標準原価計算

差異分析

固定予算と変動予算

直接原価計算

CVP分析

商業簿記索引工業簿記索引

工場での仕訳

  製品の販売を行う本社では商業簿記に基づいた仕訳が行われますが、工場でも仕訳をします。製造に直接材料費、直接労務費、直接経費を100ずつ投じるとこうなります。仕掛品は製造途中の製品で、資産属性です。その仕掛品に投じたモノを集めていきます。

(借)  仕掛品   300   (貸)  材  料   100
                  (貸)  労務費   100
                  (貸)  経  費   100

  製造に間接材料費、間接労務費、間接経費を100ずつ投じるとこうなります。間接費は一旦、製造間接費としてから仕掛品へ振り替えます。

(借)  製造間接費   300   (貸)  材 料   100
                     (貸)  労務費   100
                     (貸)  経 費   100

(借)  仕掛品   300   (貸)  製造間接費   300

  完成したら製品に振り替えます。

(借)  製  品   600   (貸)  仕掛品   600

勘定記入

  商業簿記では総勘定元帳に記帳しましたが、工業簿記でも工場元帳というのに記帳します。上記の製造活動を仕掛品勘定に記帳するとこうなります。仕掛品は資産ですので、増加要因である原価要素が借方、振り替え先の製品が貸方となります。

仕掛品
借方金額貸方金額
材  料100製品600
労務費100
経  費100
製造間接費300

製品が販売されるまでの流れ

  まず材料は仕入れ高に前期繰越を足して引いた分が当期の消費量となります。直接費相当は仕掛品、間接費相当は製造間接費に振り替えます。
  労務費、経費は支払額がそのまま原価になるわけではありません。期末未払額は支払っていないだけで。すでに原価として発生しているので、支払額に加えます。月初未払額はこのように前期の原価に加えられているので、今期の原価にならないよう、引いておきます。当期支払額+期末未払額−月初未払額、が当期の原価になるわけです。
  製造間接費勘定は費用属性ですので、借方に増加要因である構成要素の費用、貸方に仕掛品となります。

材料
借方金額貸方金額
前期繰越200仕掛品900
当期仕入高1000製造間接費200
次期繰越100
労務費
借方金額貸方金額
期末未払額100仕掛品500
当期支払額800製造間接費200
月初未払額200

経費
借方金額貸方金額
期末未払額300仕掛品600
当期支払額800製造間接費300
月初未払額200

 

製造間接費
借方金額貸方金額
材  料200仕掛品700
労務費200
経  費300


  仕掛品勘定では今期、集計されてきた原価に前期繰越を足し、次期繰越を引いて完成品の原価を求め、製品に振り替えます。製品勘定では商業簿記の仕入の替わりに完成品の原価を当期製造原価として計上し、期首商品棚卸高+当期仕入高−期末商品棚卸高、の要領で売上原価を求めます。売上高からこれを引いたものが売上総利益となります。

仕掛品
借方金額貸方金額
前期繰越300製   品2900
当期総費用2700次期繰越100
製品
借方金額貸方金額
期首棚卸高200売上原価2,800
当期製造原価2,900期末棚卸高300


  ただ読んでいればいいのはここまで。次から計算のオンパレードになります…

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