

公式法変動予算
前ページでは事前に決められた予算に基づいて差異分析をやりました。ここでは実際操業度に応じて予算が変動する公式法変動予算をやります。
まず製造間接費配賦額を減価償却費など操業度と関係ない固定費部分と操業度と比例する変動費部分に分けます。そして固定費+実際操業度×変動費、を予算額とします。実際に製造間接費には減価償却費など操業度と関係ない固定費と間接材料費など操業度と比例する変動費に分けられるはずです。よって固定予算より変動予算の方が実態に近いと言えます。
差異分析
公式法変動予算の差異分析では、まず製造間接費配賦額を固定費部分と変動費部分に分けます。以下のデータでは固定費部分は明示してあるので、予算額−固定費、で変動費部分81万円を得ます。次に固定費部分と変動費部分を基準操業度で割り、1時間当たりの固定費配賦額550円、変動費配賦額450円を得ます。
まず予算差異は固定費と変動費に実際操業度を掛けた額を足して予算額とし、実際発生額と比べます。
能率差異は固定予算と同じ計算法ですが、製造間接費配賦額の代わりに固定費配賦額を掛けて固定費能率差異、変動費配賦額を掛けて変動費能率差異と2つに分解することもできます。
操業度差異は製造間接費配賦額の代わりに固定費配賦額を掛けて算出します。
まとめ
予算差異は(予算額−固定費)×実際操業度−実際発生額、で算出します。
変動能率差異は(標準加工時間−実際操業度)×変動費の1時間あたりの予定配賦額、で算出します。
固定費能率差異は(標準加工時間−実際操業度)×固定費の1時間あたりの予定配賦額、で算出します。
操業度差異は(実際操業度−標準操業度)×固定費の1時間あたりの予定配賦額、で算出します。
そして以上4つの差異を足していくと…
17,500+9,000+11,000+(-27,500)=10,000
と内訳が変わっただけで製造間接費の差異総額は固定予算法と一致します。